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2018年08月16日 (木) | 編集 |

ご近所お掃除で伺っていたお宅のおじいちゃんが亡くなる。

写真が好きで、亡くなる半年前まで「撮りたいものがいっぱいだ」と頼まれ、一緒にタクシーに乗り込み、ずっしり重い超高価なカメラで花の写真を撮る姿を見守った。

その瞬間を逃すまいとシャッターを押し続けて連写するわたしと違って、じっくり狙って本当に撮りたい瞬間が訪れるまでシャッターを押さない、なんなら今日は撮らないで帰る、そんな心持ちで写真を撮る人だった。

カメラを構えたその姿が凛々しくて、撮ってもいいですか?と撮らせてもらった写真を留守番している奥様に翌週プレゼントするのが恒例になった。

心は強かったけど身体は重い病気だったから寝室に居ることが殆どで、部屋から見える庭にメダカを飼い、集まるスズメに餌をやって、あれは気持ちを紛らわしていたのだと思う。無類の動物好きで、「子犬が来たら会いたいなあ」と言われていたのに、いろんな事情で結局会わせる事が出来なかったのが悔やまれる。

奥様によると、わたしが毎週来るのを楽しみにしていて下さったそうだ。部屋の主はもう居ないけれど、これからも心を込めて庭が見える窓を磨いてあげたいと思う。

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